VPN
モード
トランスポートモード
通信を行う端末が直接データの暗号化を行う。
通信経路のすべてが暗号化されるが、ペイロード(データ部のみ)の暗号化なので、IPアドレスは暗号化されないため通信先の盗聴は可能。
トンネルモード
VPNゲートウェイを拠点にして、その間の通信を暗号化する。
IPsecを使用して、実際の通信先へのパケットを暗号化(カプセル化)し、そのデータにVPNゲートウェイ宛のヘッダを付与して通信する。
プロトコル
IPsec
ネットワーク層で暗号化、認証、改ざんの検出を行う。通常のIP通信では利用しないパラメータを交換するが、IPヘッダに入り切らないため、IPsec用のフィールドが用意される。
- AH (Authentication Header)
- 認証だけを行うときに用いられる。
- ESP (Encapsulating Security Payload)
- 認証と暗号化を行うときに用いられる。
IKE (Internet Key Exchange)
IPSecでは通信を開始する前に、暗号化方式の決定と鍵交換を行う。このフェーズをIKEという。
UDPの500番ポートを使用する。
その他
PPTP (Point to Point Tunneling Protocol)
データリンク層で暗号化や認証を行うプロトコル。
IPsecが使えない環境でもVPN接続を構築できる。